随分前から「起業」「アントレプレナーシップ」と教育との連携が言われ始めており、私個人としても若いうちにいろいろと挑戦できること、失敗することはとても貴重な体験になると思っていました。でも、いまいち、「起業」と「教育」が結びついていないのです、正直。

確かに起業の過程で学ぶことは大いにあるはずです。ですが、それって実際に立ち上げるその過程にこそ学びがあるわけで、それを教育プログラムで果たして実現することができるのか。そこがどうにも腑に落ちていないわけです。

ということで、文部科学省が外部委託をして調査している下記の内容などから少しでもヒントを得ることができないかと思い、情報収集している訳ですが、まだ、腑に落ちては来ていません。詳細は是非ともご確認いただきたいのですが、教育プログラムを実施してはいるものの、浸透度がまだ足りないというのが私の印象。

「令和4年度科学技術人材養成等委託事業「全国アントレプレナーシップ醸成促進に向けた調査分析等業務」におけるアントレプレナーシップ教育の実施状況に関する調査(速報値)の公表について」(2023.04.28 文部科学省)はこちら

こういう時はそもそもなぜ、アントレプレナーシップ教育が何故、必要なのかを調べてみたくなるわけです。

「資料1 アントレプレナーシップ教育の現状について(2021年8月2日修正)」(2021.07.03 文部科学省 産業連携・地域振興部会(第2回) 配付資料)はこちら

上記の資料にあるジョセフ・E・アウン氏(ノースイースタン大学第7代学長。アメリカ科学振興協会フェロー、アメリカ教育評議会会長などを歴任。)の言葉にひとつの引っ掛かりを覚えました。

これも是非とも上記の資料をご確認いただきたいのですが、曰く、「テクノロジーは脅威ではなく、チャンスの源である。仕事を破壊するのではなく、潜在的な仕事を新しく創り出す。それを左右するのが、アントレプレナーシップである。」

どうでしょうか。アントレプレナーシップ教育=起業教育と捉えていた私の了見の狭さたるや。そうなんですよね。アントレプレナーシップ教育=起業家精神教育なんですよね。一文字で大きな違いがあります。

現状を良しとするのか。

現状が留まることなく、大きな変化にさらされている状況において、現状そのものが定まっていないという方が正解なのだと思います。そのような状況においては、変化を素直に受け入れる姿勢、その変化をチャンスと捉え、新たに創造していく姿勢、このことを指しているのではないかと。これはAI時代と言われて、人間の果たす役割そのものが激変していくことが予測される今だからこそ必要とされる姿勢なのではないかと。そのようなヒントを得ることが出来たと思っており、引き続き、思考を深めていきたいと思っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

今後ともよろしくお願いいたします。

(参考記事)


1件のコメント

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