大学では様々な横文字ものキーワード(ルーブリック、FD、SDなど)が出てきて、いつの間にか普通に使われていたりします。勿論、中央教育審議会答申の中に出てきたり、文部科学省の補助金政策の誘導もあったりと、日常的に触れる機会が増えれば、増えるほど、普通になっていくものです。なので、語学力の習得もやはり、触れる機会を増やして量をこなすというのはとても大切だと思います。余談でした。

 ところで皆さんはディプロマ・サプリメントという言葉はご存知でしょうか。既に就職活動で使っている、使っていたなんて大学生が出てきてもおかしくはない状況になりつつあります。

 通常、大学が発行する成績に関する証明書は成績証明書ですよね。科目数や修得単位、そして科目ごとの評価(S(秀),A(優).B(良),C(可),D(不可))などが記載された証明書です。中にはGPAが記載されている大学もあるかもしれません。

 ただし、成績証明書は言ってしまえば、テスト結果の集計表でしかありませんから、本人がどういった活動をしてきて、どんな能力が身についたかを示すものではありません。だからこそ、日本では就活テクニックの修得が必須となり、如何にアピールするかが求められているとも言えます。

 そこで大学側も考えた訳です。どうにかして先ほど言いました学生の学びの成果、活動の成果を示すものはないものかと。そこで注目を浴びたのが、ボローニャ・プロセスにて導入が始まった件のディプロマ・サプリメントというわけです。日本語で言うと、学位証書の補足資料という感じでしょうか。イメージしにくいかもしれませんね。

 何か良い事例はないかと探したら、日本福祉大学のディプロマ・サプリメントの例示がありました。(『日本福祉大学版ディプロマ・サプリメントによる質保証/日本福祉大学』カレッジマネジメント)

 どうですか。分かりやすくないですか。これが就職活動の時だけに活用されるだなんてもったいないですよね。在学中に毎期、教員の面談を受けて、学生にはもっと活用していただきたいものです。

学修成果の可視化が次なるキーワードですが、それはまた別の機会に。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


0件のコメント

コメントを残す

アバタープレースホルダー

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です