質保証に関する議論がまとまってきましたので、大学分科会で大学設置基準の改正骨子案が公表されています。

「中央教育審議会大学分科会(第168回)会議資料 大学設置基準等の一部を改正する省令案骨子案」(文部科学省HP)はこちら

詳細は、上記の頁をご覧いただきたいのですが、ここでは、章立てを概観しましょう。

  • 総則等理念規定の明確化
  • 教員組織・事務組織等の組織関係規定の再整理
  • 基幹教員、授業科目の担当、研修等に係る規定
  • 単位数の算定方法
  • 校地、校舎等の施設及び設備等
  • 教育課程等に係る特例制度

6の特例制度は既に報道されていますので、そちらを見る方が把握するには早かったりします。

「大学の遠隔授業、上限緩和 文科省、特例制度創設へ」(2022.06.22 東京新聞)はこちら

要は、要件を満たした場合は遠隔授業の60単位制限を撤廃しますよという制度です。申請をして認定を受ける必要がありますので、コロナ禍でどこまで遠隔授業の取り込みを真剣に捉えていたかで差が出てくることでしょう。ここでも大学マネジメントの巧拙が如実に出てくると思われます。

3は実は大きな転換だと私は捉えていまして、これまでの最低必要教員数の概念が変わります。より機動的により現実に沿った形での改正となりそうです。この改正を大規模大学はともかく中小規模の大学がどこまで自大学の経営戦略をリンクして捉えているか。何せカリキュラムをはじめとした教育プログラム、経営面での人件費に大きく関わる項目ですので、これを上手く活用できるかどうかも大学マネジメントの巧拙が出てくると思われます。この辺りは、おそらく専門誌やジャーナリストの方々が上手く課題とポイントをまとめてくれるはずです。と、最後は他力本願だったりします。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

カテゴリー: 大学

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