今回のテーマは先日成立した国際卓越研究大学法についてです。

「世界トップの大学づくりへ、10兆円基金で10年以上支援…「国際卓越研究大学法」成立」(2022.05.18 読売新聞オンライン HP)はこちら

とうとう成立しました、国際卓越研究大学法。これから要件の精査が行われるでしょうが、読売新聞の記事にも記載がありますが、既にほぼ提示されているので、あとはどの大学が手を挙げるかどうかに注目が集まることでしょう。卓越ですから、数校の大学に絞られて、その大学へ数百億円の配分がなされるわけです。同じく記事にもあるように、そもそも数校に絞って補助することに意味はあるのか、地方の中小規模の大学は端から要件を満たさないですとか、様々な意見が出ています。これらのことについては、おそらく、この制度を構想する際に既に織り込み済みでしょうから、それでも敢えて国際的に卓越した研究大学を産み出すのだという決断をしたわけです。この決断が正解か不正解かは、10年後に振り返ってみないと分からないでしょうか、ともかく一歩を踏み出したわけです。

政府からはボールを投げられたわけですから、あとは受け手である大学側の決断次第です。これにどれくらいの大学が手を挙げていくのか、記事を読んでいただくだけでもこの要件のハードルが如何に高いかは分かるかと思いますので、それでも手を挙げていくという決断をする大学に注目していきたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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カテゴリー: 大学

1件のコメント

大学ファンドの2022年度運用状況が公開されています(科学技術振興機構) - 大学よもやま話 · 2023-07-18 11:59

[…] 1分間解説:「国際卓越研究大学法」が成立しましたね 1分間解説:「魔の川」に消える起業の種 大学10兆円基金の遠い道 カテゴリー: 大学 タグ: 大学ファンド […]

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