3月18日に大学卒業予定者の就職内定状況が公表されています。(文部科学省・厚生労働省共同調査)

概要としては、以下のとおり。

大学(学部)は89.7%(前年同期比0.2ポイント上昇)

大学等(大学、短期大学、高等専門学校)全体では89.7%(同0.4ポイント上昇)

いくつか留意点があります。

  • 全数調査ではなく、抽出調査であること(大学で言うと、62校の抽出)
  • その中の抽出した学生を対象とした調査であること(大学等で5,690人)
  • この調査で言う「就職内定率」とは、就職希望者に対する調査時点での就職内定者の割合を指すこと。

特に、3)は調査対象学生数に対する就職内定率ではなく、その中から就職を希望している学生を分母としている点です。

他にもこの調査では、男女比、文理別、地域別の結果も公表されています。

文理別を見てみると、

文系:89.1%(0.2アップ)

理系:92.3%(0.2アップ)

ですので、やはり理系の就職は底堅いです。文理の差は予想していましたが、設置区分の内訳を見ると、国公立大学と私立大学の差は興味深いです。国公立大学では文理の差は0.6%なのですが、私立大学では4.1%とかなりの差があります。あくまでサンプル数の割合ですので、実態は定かではありませんが、ひょっとすると更に厳しい数字が出ている大学があるかもしれません。

地域別で見ると、12月の調査と同様、北海道・東北地区(86.8%)と中国・四国地区(83.3%)の内定状況はやはり良くなく、ともに昨年度比4%のダウンとなっています。他の地域を見ても最も高い90%を超えているのは関東地区と中部地区だけですので、まだまだ内定状況が良いとは言えないんでしょうね。

また、20年3月からの推移表も公表されており、前回の12月調査までですと、最終(4月1日)で97%まで持ち直すと推測しましたが、今回の調査では思ったほど持ち直していませんので、ほぼ昨年度と同様と推測されます。

オミクロン株は大分落ち着いてきましたが、ロシアのウクライナ侵攻の影響でまだまだ先が見通せませんが、就活生には諦めずに活動していただきたいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

(参考記事)

カテゴリー: 大学

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