本日のテーマは、3月11日に公表されています「デジタルと専門分野の掛け合わせによる産業DXをけん引する高度専門人材育成事業」についてです。

「「デジタルと専門分野の掛け合わせによる産業DXをけん引する高度専門人材育成事業」実施機関の決定について」(2022.03.11 文部科学省 HP)はこちら

詳細は、上記の記事をご確認いただきたいのですが、例によって、本事業の目的から。

「デジタル社会への環境変化に対応した資質・能力を涵養するため、DX教育設備を活用した教育カリキュラム開発や実験・実習の高度化など、「デジタル×専門分野」の教育を進め、我が国の産業界等のデジタル化・高付加価値化をけん引する高度専門人材育成を加速すること」

要は、高度な実務レベルを身につけた人材を高等教育課程から輩出するために、ガッツリと産業界と組んでカリキュラム開発をしていきましょうということだと私は捉えました。

申請数は99件、うち採択数は39件で、中でも6件が高等専門学校です。ここらへんも特徴的な事業だと思います。中身、といっても題名ですが、分野としては幅広く、農業・工業などが目につきます。農業はさらにデジタル化を図れる余地があるということなのでしょうね。大規模耕作と合わせて、デジタル化が進めば、高齢化の課題も全てではないでしょうが、解消されると予測されます。

さて、私が今回、着目したのは、委員会所見です。今回、採択を受けなかった教育機関のみならず、申請していない教育機関においてもこのような指摘を検証しておくと、自らの教育プログラムの更なる向上を図れる端緒となると私は思いました。

例えば、「目標として掲げた人材養成像に対して、その実現のために必要な教育カリキュラムに具体性が見られないこと」ですとか、「取組の達成目標及び検証方法について具体性が見られず、持続的な取り組みを担保することが望まれること」などはカリキュラム開発をする際にはとても重要な視点でして、何のためにカリキュラム開発をするのかという軸がぶれているとこういう指摘を受けるということです。このことはつまり、輩出する人材のレベルにも繋がることですので、教育機関としては常に留意すべき視点だと思います。

次年度も募集があるかは不明ですが、都市圏だけでなく、地方の教育機関の採択もありましたので、さらに地域が分散していくと効果に期待が持てそうです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

(参考記事)


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