本日のテーマは、1月28日にプレスリリースされています、メルカリ、社員の博士課程進学を支援する制度「mercari R4D PhD Support Program」についてです。
「メルカリ、社員の博士課程進学を支援する制度「mercari R4D PhD Support Program」を開始」(2022.01.28メルカリHP)はこちら
詳細は、上記のプレスリリースをご確認いただきたいのですが、支援の要点は以下の3つ。
1.博士課程進学に必要な学費の全額支援
2.研究と両立可能な業務時間の選択
3.研究開発機関「mercari R4D」によるサポート
社会人への学び直しへの支援が国だけに頼る(例えば、大学ファンドとか)のではなく、企業は自ら取り組みを始めています。しかも、全面的な支援ですよね。お金も時間もあげますよと。それはおそらく反対の見方をすれば、それだけ高度な専門知識や技能を持った人材の育成が急務であるということ。それを博士課程への進学者を増やすことで加速させようとしていることかなと私は捉えています。パッケージである教育プログラムがあるのであれば、内製化するよりも時間もコストもトータルで見ればリターンが大きいのだと踏んだのではないかと。
同様の取り組みを行っている企業はないものかと調べてみますと、やはりありました。
「夢を諦めず、働きながら博士号取得を目指す――ヤフーの社会人ドクター進学支援制度とは」(2017.05.01ヤフー株式会社HP)はこちら
ヤフーはもう5年も前から取り組んでいるようで、現在も博士課程へ進学している社員の方がいるようです。それでも、全体で見ると少ないのでしょうね、欧米と比較すると。欧米の場合、経営者層では修士号はほぼ常識で、博士号は望ましいらしいので、その辺りでも差がついているのでしょうね。プロの経営者はMBAを持っているというのものその流れなのでしょう。
翻って国内では、メルカリのように社会人への博士課程への進学支援を行う取り組みもあれば、学生のまま博士課程へ進学した学生(要は一度も就職していない学生ですね)への就職支援の両面から支援を充実させているようですから、少しずつ博士号を持った人たちが社会へ浸透していけば、博士号そのものへの印象も変わってくることでしょう。今後に期待したいところです。
「博士課程の学生への企業就職支援」(2021.09.20毎日新聞HP)はこちら
最後までお読みいただきありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。
(参考記事)
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博士人材活躍プランが公開されています – 大学よもやま話 · 2024-04-03 07:31
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