原作は「別冊少年チャンピオン」で連載されていたマンガでして、ただただ高校生が座って無駄な話しをするという物語です。主人公は、瀬戸小吉(菅田将暉)と内海想(池松壮亮)で瀬戸の方は天然が少し入っている話し好き、内海の方は理知的でありながら、というかだからこそ的確なツッコミを入れるタイプです。関西の設定ですが、決して漫才のようにオチがあるわけではないのですが、クスリもあり、しんみりもありと、あぁ、友達とこんな風に延々と無駄な話しをしていたなぁと思いだされ、ノスタルジーを感じられる設定になっています。いや、無駄ではないんですよね、きっと。その時間をその人と過ごすという行為そのものにきっと意味があることで、そこから得られることが互いにあるからこそ、同じ時間と空間を共有できているのだと。それは実はとても貴重な時間であると大人になった今だからこそ、強く思ってしまいました。

で、設定としては何話かに分かれているのですが、私がおすすめなのが「0話」です。内海がなぜその場にいるようになったのか、瀬戸がなぜ隣に座るようになったのか。こうあるべきというのは、ついつい強制されてがち。脅迫に近いですかね、日本の場合。同調圧力がえげつないですしね。それを高校生の時に気づくというのは生きづらさもありながらも、仲間がいるとヒョイと乗り越えられるもんなんですよね。

現役の高校生の方にも、ズーっと昔に高校生だった方にもおススメです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

映画『セトウツミ』.2016


0件のコメント

コメントを残す

アバタープレースホルダー

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です