1月14日に大学卒業予定者の就職内定状況が公表されています。(文部科学省・厚生労働省共同調査)

概要としては、以下のとおり。

大学(学部)は83.0%(前年同期比0.8ポイント上昇)

大学等(大学、短期大学、高等専門学校)全体では81.4%(同0.8ポイント上昇)

いくつか留意点があります。

  • 全数調査ではなく、抽出調査であること(大学で言うと、62校の抽出)
  • その中の抽出した学生を対象とした調査であること(大学等で5,690人)
  • この調査で言う「就職内定率」とは、就職希望者に対する調査時点での就職内定者の割合を指すこと。

特に、3)は調査対象学生数に対する就職内定率ではなく、その中から就職を希望している学生を分母としている点です。正直、私、この概念が未だに腑に落ちていなくて、希望者に絞る必要があるんですかね。だって、希望するしないは時点によっても異なりますし、この調査の考え方をベースにした大学の就職内定率も本当によく見ないと危うく物凄い高い就職率に勘違いしてしまいそうです。

他にもこの調査では、男女比(この捉え方も早晩なくなっていきそうですが)、文理別、地域別の結果も公表されています。

文理別を見てみると、

文系:82.1%(0.8アップ)

理系:87.3%(1.3アップ)

ですので、やはり理系の就職は底堅いということでしょうね。

地域別で見ると、北海道・東北地区(78.1%)と中国・四国地区(75.4%)は他の地域の80%超えからするとやはり見劣りします。就職したくても出来る企業が限られるということかもしれません。やはり、単純に企業数が違いますから。

また、20年3月からの推移表も公表されており、23年3月をそこに一昨年までは順調に伸びを示していました。いわゆる、売り手市場というものですね。この推移からすると、最終の就職率は97%までは持ち直しそうな予測が立ちます。

オミクロン株の影響でまだまだ先が見通せませんが、就活生には諦めずに活動していただきたいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

カテゴリー: 大学

3件のコメント

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