本日のテーマは、第11回「キャリア教育アワード」及び第10回「キャリア教育推進連携表彰」についてです。

恥ずかしながら、私、この賞を存じ上げませんで、先ほど認識した次第です。

キャリア教育アワードは経済産業省が主催、キャリア教育推進連携表彰は経済産業省・文部科学省が主催しておりまして、それぞれの賞の目的は下記の通りです。

「企業や経済団体による教育支援の取組を奨励・普及するため、平成22年度に創設した表彰制度です。また、平成23年度より最も優秀と認められる取組には経済産業大臣賞を授与しています。」

「学校を中心としたキャリア教育の推進に向け、教育関係者(学校や教育委員会等)と、行政(首長部局等)や地域・社会(NPO法人やPTA団体等)、産業界(経済団体や企業等)が連携・協働して行う取組を奨励・普及するため、平成23年度に文部科学省と共同で創設した表彰制度です。」

キャリア教育。大切ですよね。そこまで大仰でなくとも、自分がなりたい職業のイメージが出来るとか、品川女学院の「28project」で自分の少し先の将来を思い描いてみるとか。本当に些細なことからで良いので、自分の将来をイメージしてみることは学習を進めていく上でも有効だと私は思っています。

さて、「キャリア教育アワード」は第11回、「キャリア教育推進連携表彰」は第10回ですので、10年間は経っているということです。

今年の受賞者は下記の通りです。

キャリア教育アワード

経済産業大臣賞(大賞)

大企業の部:株式会社ファーストリテイリング

“届けよう、服のチカラ”プロジェクト

(概要)

ファーストリテイリングがUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)と取り組む、小・中・高校生が対象の参加型の学習プログラム。社員による出張授業を受けたのち、子どもたちが主体となって、校内や地域で着なくなった子ども服を回収します。回収した服は、難民などの服を必要とする人々に届けられます。

経済産業大臣賞(最優秀賞)

中小企業の部:株式会社Blueberry

Blueberryキャリア教育プログラム

コーディネーターの部:株式会社キャリアリンク

キャリアチャレンジデイOn-Line Meets

キャリア教育推進連携表彰

最優秀賞:広島県立大崎海星高等学校魅力化プロジェクト

(概要)

広島県の離島、大崎上島町にある本校は平成26年に統廃合の危機に直面し、自治体が県立高校を支援する「高校魅力化プロジェクト」を開始した。地域連携の中でも、特に書籍化した「島の仕事図鑑」、さらに「ひろしまの仕事図鑑」を中心とする産業界との連携によるキャリア教育は、地域と学校を確実に結び付けている。

どうでしょうか。正直、概要だけでは分かりづらいところもありますが、大企業にせよ、中小企業にせよ、高校にせよ、生徒がいかに参加していけるかに苦心されています。

ちなみに「“届けよう、服のチカラ”プロジェクト」は2013年度から活動されていて、8年間継続されており、2回もキャリア教育アワードの賞を受賞しています。継続して活動し、輪を広げ、2020年には3万人が参加しています。3万人ですよ、3万人。それなのに全く知らなかった私。お恥ずかしい限りです。

内容は、単に服を集めて送るという作業ではなく、「服のチカラ」を学ぶ授業が行われています。大量に製造し、大量に販売するファーストリテイリングだからこその視点で児童生徒の学びが促進されているのだと思います。現役の社員が出張授業を行うのも良いですよね。SDGsのキラーフレーズがありますから、今後も広がることはあっても縮小することはないんでしょうね。

ということで、キャリア教育も視野に入れてアンテナを張っていきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございます。

今後ともよろしくお願いいたします。


1件のコメント

1分間解説:Blueberry 同志社大学の学生向け、産学連携キャリア教育プログラムを提供開始 - 大学よもやま話 · 2022-03-14 22:56

[…] 第11回「キャリア教育アワード」及び第10回「キャリア教育推進連携表彰」 1分間解説:留学生の就活状況 日本記者クラブでの溝上慎一先生の会見は今でも色褪せないです。(著者と語る『大学生白書2018 いまの大学教育では学生は変えられない』) カテゴリー: 大学 タグ: Blueberryキャリア教育 […]

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