今回のテーマは、世界標準入試システムについてです。

このテーマに至ったのは、「慶應義塾大学が世界標準入試システム「TAO」を採用 PEARL入試での導入を決定、21年10月より利用開始」(詳細はこちら)からです。

株式会社サマディがプレスリリースしている記事でして、慶應義塾大学が経済学部の入試にて「世界標準モデルのWeb入試コンソーシアム「The Admissions Office(通称:TAO)」を利用し、21年10月より志願者募集を開始することが決定しました」とあります。

慶應義塾大学の経済学部ではPEARLというプログラムが走っていて、半分が留学生で全世界の学生を対象として募集をしているため、海外からの出願も可能な入試システムを採用したとのことです。

さすが、慶應義塾大学。やることがグローバル。英語のみで4年間修了できるということもそうですが、全世界から学生募集をするための投資も行っている。今後の国内人口の減少を鑑みれば当然と言えば当然の戦略をとっていますよね。

でも、このTAOのHPを辿ると、既に早稲田大学、京都先端科学大学、芝浦工業大学も既に採用済みとのこと。どの大学もさすがです。将来を見越した上で入試システムにも着手しており、これが戦略というものですね。

で、私が着目したのは、そこではなく、世界標準入試システムというワード。

ん!? 世界標準? 出願受付って各大学で個別でするものではないの? と思い、TAOの運営会社である株式会社アドミッションズオフィス(サマディグループ)のHPを拝見させていただくと、ありました。

「世界の大学の入試プロセスは、願書提出、選考書類の提出、合格発表など、関連手続きは全面的にオンライン化され、Webフォームで一括管理できるのが一般的である」(詳細はこちら

えっ! 一つのフォームで色々な大学に出願が可能ってこと?

そこで同じページに記載されている「Common Application」(Common App)を見てみると、確かに記載されています。

そしてその出願可能な大学の数は900校超え(今日現在で916校いけます)。

で、このシステム、さすがというか、当然というか奨学金に関することまでリサーチできるようになっているようで、ここまで細やかなサービスが提供されていれば大学としても採用するのに躊躇はないはずです。

凄すぎます。

こうなってくると、いくら日本の大学とはいえ、18歳人口が減少している以上、留学生を取り込もうと考える(当然の選択ではありますが、日本ではネガティブに捉える大学もありますよね)のは当然で、世界標準入試システムを選択する大学も増えてくるはずです。だって参加大学が多ければ多いほど受験生にとっても大学にとっても良い結果をもたらしますから。

そうそう、当然ですが、教育内容の質向上を絶えず取り組んでいる大学で無いといくらシステム上で選択できようとも受験生は選択しないですから。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


1件のコメント

1分間解説:関西学院大学 「TAO」導入により入試のDXを推進 - 大学よもやま話 · 2022-02-27 23:11

[…] 世界標準入試システム「TAO」とは。そしてアメリカで採用されている「Comm… カテゴリー: 大学 タグ: TAO関西学院大学 […]

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