大学ファンドの配分要件

一部報道で、大学ファンドの配分要件が出ていますね。

大学の研究レベル向上に10兆円規模のファンド 配分案まとまる（NHK HP）はこちら

国内外のトップクラスの研究者が集まり活躍できる環境

博士課程人材の育成（もちろん、優秀な人材ですよ）

若手研究者の独立した環境での研究

が挙げられていますが、これを見て、思い出したのが、京都大学の湊長総長が関西プレスクラブの会合で講演をされていた際に言及されていた「教授一人ひとりが研究室を持つ日本の研究環境の閉鎖的な構造」というご指摘。

「日本の研究大学、構造改革が必要」　京大総長が講演（日本経済新聞HP）はこちら

大講座制が絶えて久しいと記憶していたのですが、それでもまだ閉鎖的な研究環境は残っているようで、そのあたりにも大学内部の方も危機感を持たれているのでしょうね。それを欧米との比較で例示されるとそれは大学ファンドの要件の中に入れることで環境を改善していこうということになったのだと思われます。

で、思い出しましたがその昔、もうご退官された教授とお話をしていて、その方は大学院を出身大学ではなくて、東京工業大学の大学院に進学されたのですが、その理由がまさに上記の理由に由るもので自分の研究を自由に出来るからということで東京工業大学を選択されたそうです。

高等学校で探求学習が推進されていく時代ですので、大学においても若手の研究者の方々が自由に打ち込める環境が整うと期待したいです。ただ、この大学ファンドの指定は数校らしいので、全国の大学に浸透まではかなり時間がかかりそうです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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