今回のテーマは私立大学の公立化についてです。

大学設置・学校法人審議会へ諮問されていた大学設置者の変更が認可されました。

大学等の設置者変更に係る答申について(令和3年11月26日)(文部科学省HP)はこちら

以前、記事にしました徳山大学の公立化です。変更内容としては以下の通り。

 学校法人徳山教育財団 → 公立大学法人周南公立大学 (設置者変更)

 徳山大学 → 周南公立大学 (名称変更)

学部学科の構成は以前のままのようです。附帯事項も特になく、スムーズな変更手続きだったようです。(そりゃそうですね。)

で、ちなみにと言っては何ですが、そういえばこれまでどれくらい設置者変更があったのかを調べてみましたら、以下の通りでした。

設置者変更等関係書類(文部科学省HP)はこちら

平成30年度

 学校法人東京家政学院 → 学校法人筑波学院大学 (法人内の大学の分離)

 サイバーユニバーシティ株式会社 → 株式会社サイバー大学 (大学事業のみの分社化)

 学校法人千歳科学技術大学 → 公立大学法人公立千歳科学技術大学 (私立→公立)

令和元年度

 学校法人神戸山手学園 → 学校法人濱名学院 (学部譲渡)

 学校法人安達学園 → 学校法人中京学院 (法人内の大学の分離)

どうでしょうか。令和2年度が公開されていませんが、分類すると、

 1.私立から公立へ

 2.複数校を設置している学校法人の大学の分離

 3.学部譲渡

となります。

今回の周南公立大学は分類1に該当します。私の予測では、2は当然の流れとして、関西国際大学を有する学校法人濱名学院が先鞭をつけた分類3が進んでいくように思われます。そのためには経営者(学校法人の場合、理事長ですね)が、教育機関としての機能の冷静な分析が必要となっています。何のための学校なのか、立地する地域における役割とは何なんか。それが出来ないのであれば、過去の遺産が枯渇した段階で学校法人の解散となるでしょう。最悪のシナリオですが。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

参考記事

カテゴリー: 大学

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