皆さん、デジタル教科書って聞いたことありますか?
コロナ禍にあって、小中高校は一時、休校を余儀なくされました。それに伴って、GIGAスクールの急激な前倒し政策も相まって、デジタル教科書の採用について文部科学省で「デジタル教科書の今後の在り方等に関する検討会議」が立ち上がり、2021年7月には第1回目が開催されています。そして、12月には「学習者用デジタル教科書の使用を各教科等の授業時数の2分の1に満たないこととする基準の見直しについて」という報告がなされています。しかし、2分の1という制限すらも知らなかった私からすると、勢いがつくと手続きが多そうなイメージの官庁と言えども、本気を出すとあっという間に議論が進んでいくのだなぁと思ってしまいました。
会議の中では当然、諸外国の状況も報告がなされていて、お隣の韓国では2015年から既にデジタル教科書が使用可能となっているそうで、初等学校でなんと8割、中学校でも7割の学校でデジタル教科書が既に浸透しているそうです。さすがデジタル先進国ですね。
同じくデジタル先進国であるエストニア共和国ではなんと2008年の教育改革により、全ての紙の教材のデジタル化が定められたそうです。は、早い…。
では、デジタル教科書を使用してなにか良いことはあるのか、という疑問は当然出てきます。いつでもどこでも、は当然ですが、成績はどうかのかと。
検討会の資料によると、米国ニュージャージー州の高校では、紙の教科書を使用した生徒よりも成績が良かったとのこと。うーん、紙だけで学習してきた私からすると隔世の感があります。デジタルネイティブの世代からすると物心ついた時には既にスマホやらタブレットがあったでしょうし、紙よりも親和性が高いのかもしれません。
新しい学習指導要領には情報機器の操作は既に必須事項となっていますし、「情報」の科目も必須になってますしね。
この流れは、当然、拡大していくでしょうから、大学にも波及してくることでしょうが、それはまた別の機会に。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願いします。
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