沖縄の言葉は全く知らないし、直接は聞いたこともない
なのに、この懐かしさ、温かさはなんなのだろう

この物語の主人公は、那覇市内の豆腐屋を営んでいる母親と祖母と3人暮らし

仕事も淡々と、人生も淡々と、という感じだったのが、派遣社員として働いている会社が企画した社内ベンチャーへ応募しようとするところから、全てが動き出す

私なりの表現をするなら、
時計の針が動き出した

それまで止まっていた全ての針が動き出し、それに呼応するかのように周りの針も共鳴していく

自分の針が動かない限り、周りも決して共鳴はしてくれない

ただし、一旦、動き出したら、様々なハードルが出現してくる

それは神様が「お前は本当にやりたいのか」との問い
針が動き出したからこその問い

主人公がその問いにどのように応えているのか

周りの人たちがどのように共鳴していくのか

それは是非とも読んで確かめていただきたい

間違いなくオススメである


原田マハ(2010)『風のマジム』.講談社.


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