「大学全入時代」

長らく耳にするワードですし、皆さんもどこかで耳にしたことはあるでしょう。

実際、ここ数年で募集停止をする短期大学が急増し、学部譲渡や大学そのものの閉校を決断する学校法人も出現してきました

「大学数は796校、新設5校と募集停止2校…旺文社」(2024.06.24 旺文社)はこちら

厳しい状況にある大学ですが、では、今後の見通しはどうなのかというのも気になるところ。

それを数値で予測したものを旺文社がこの度、公開しました。しかも、文部科学省の予測より精緻な予測と銘打っています。

「ー 人口減と大学入試 - 真の「大学全入」は 2035 年か!? 2024年は「入学定員」と「受験生数」がニアミス!」(2024.08.05 旺文社)はこちら

詳細は是非とも上記のサイトをご確認いただきたいのですが、いずれの県においても厳しいのは間違いなく、まさしく中教審が現在、議論している内容もこのあたりに関連することでもあります。

「大学分科会(第178回)・高等教育の在り方に関する特別部会(第8回)合同会議配付資料」(2024.07.19 文部科学省)はこちら

「急速な少子化が進行する中での将来社会を見据えた高等教育の在り方について(関する中間まとめ(案))概要」(2024.07.19 文部科学省)はこちら

「大学定員引き下げやすく 規模適正化で教育の質維持」(2024.07.19 日本経済新聞社)はこちら

旺文社によりますと、2035年入試が大きな山場となりそうですし、各県の減少幅は地域によって大きく異なりますので、大学の立地にも依ることでしょう。

特に気なるのは、大都市圏以外の地方の私立大学、とりわけ大規模・中規模の私立大学がどのような選択をするのか。規模の適正化は裏返すとそれでも経営として成り立つ(採算が合う)状態に持っていくということですから、収入の7割近くを占める学納金収入が減少してもなお、成り立つ経営をするということです。経営の巧拙が如実に出てくると思われます。

個人的には現段階で拡大路線を選択している私学はどのような見通し持っているのかを知りたいところではあります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

今後ともよろしくお願いいたします。

(参考記事)

カテゴリー: 大学

1件のコメント

一般選抜の未来予想 – 大学よもやま話 · 2024-08-15 07:31

[…] 旺文社が大学入学者数予測を公開しています カテゴリー: 大学 タグ: 一般選抜 […]

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