つい先日、国立大学の学費値上げ(150万円程度)について、話題になっていましたが、一方、私立大学における学費もまた、話題になりそうな記事が出ています。

「難関私大が1000人に「授業料50%オフ(返還不要)」の衝撃 「国公立並みの学費」を実現させたカラクリ」(2024.07.16 デイリー新潮)はこちら

こちらは明治大学の奨学金に関する記事なのですが、それほど衝撃ではないというか。まぁ、明治大学ほどの有名私立大学がここまでの奨学金をする必要があるのか、という意味では衝撃ではありますが、私立大学における奨学金の在り方は各大学とも試行錯誤しているような印象を受けております。

私が奉職しているような地方の大学であれば、なおのことでして、思ったよりも学生が集まらなかった時には奨学金の施策について議論がされていることでしょう。

ですが、敢えて言わせていただけるならば、高校生が進学先を決定する決定打は学費ではないというのが私のスタンスでして。

何を申し上げたいかと言いますと、

「買えるか、買えないか」

ではなく、

「買いたいか、買いたくないか」

だと。

どれだけ入試の回数を増やそうと、奨学金の数を増やそうと、そもそもの志願者数(いわゆる母数ですね)が増えないと、意味が無いと思っています。あっ、志願者数も延べ人数ではなく、実数ですよ、実人数。その数を増やすには、手間と時間がかかりますが、品質向上(教育プログラムの質の向上)と顧客満足度の向上(在学生の満足度の向上)ではないかと。ただ、時間がかかるんですよねぇ、時間が。しかも恐ろしいほど手間がかかる。でも、リーダーには是非ともその時間と手間がかかることを惜しまず手をつけていただきたいと思います。現にそうやって、地元の定番校のポジションを獲得している大学は事実、存在していますので。そんな大学が増えていくことに期待したいと思います。

参考までに明治大学・早稲田大学・慶應義塾大学の入学前奨学金のサイトを紹介しておきます。

「入学前予約型給費奨学金「おゝ明治奨学金(おお明治奨学金)」」(明治大学)はこちら

入学諸費用から授業料年額1/2相当額を減免

採用候補者数 1千名以内

「Pre-approved scholarships めざせ! 都の西北奨学金(入学前に申請する奨学金)」(早稲田大学)はこちら

45万円~70万円(年額)の支給

採用候補者数 1,200名

「学問のすゝめ奨学金」(慶應義塾大学)はこちら

60万円~90万円(年額)の支給

採用候補者数 550名

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

今後ともよろしくお願いいたします。

(参考記事)

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カテゴリー: 大学

1件のコメント

江副記念リクルート財団が推進しているスカラシップとは – 大学よもやま話 · 2024-07-25 07:31

[…] 学費による競争力の強化が図られています カテゴリー: 中学校・高等学校大学 タグ: 江副記念リクルート財団 […]

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