今回のテーマは、大学への飛び入学制度です。ちなみに表記は間違っていません。飛び入学です。

高校生が早く大学へ入学できる制度ですね。

もちろん法的な根拠もあり、学校教育法および同法施行規則で、優れた資質を有すること、高校に2年以上在学したことが要件とされています。

ただし、高等学校を中退して、大学入学となりますので、下手をすると大学を中退すると中学校卒業が最終学歴となるリスクがありました。

それがこの度、政府の教育再生実行会議のWGで議論され、普及を目指すそうです。

大学への「飛び入学」普及めざし文科省新制度制定へ|TBS NEWS

https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4246577.htm

で、現状はどうなのでしょうか。

千葉大学

名城大学

エリザベト音楽大学

会津大学

日本体育大学

東京藝術大学

京都大学

の8大学(導入順)が飛び入学制度導入大学です。

一番早く導入したのが千葉大学ですね。平成10年度ということは、1998年度ですから、既に20年以上の実績があります。

では、具体的にどれくらいの数字なのか。

千葉大学先進科学プログラム

https://www.cfs.chiba-u.ac.jp/early_admission/index.html

によると

過去の実績がまとめられていました。

https://www.cfs.chiba-u.ac.jp/admission/results/210320/210320c.pdf

直近3年の推移をみると

R1 志願者12名 合格者3名

R2 志願者21名 合格者4名

R3 志願者14名 合格者1名

こう見るとなかなかな倍率ですね。当然と言えば、当然ですが。

駆け抜けることができる学生は最短23歳での博士号取得も可能とHPにはあります。

米国のようにリスクもありますが、伸びる学生にはさらなるチャンスが与えられるという制度があっても良いと個人的には思います。

例えば、「GIFT」という映画をご覧になったことがありますでしょうか。

そこに描かれている少女は天才的な能力を持っているからこその孤独と子供のあどけない側面を両方持ち合わせています。伯父との関係性が丁寧に描かれています。

環境は文字通りインフラですから、制度として整備しておくことは大人の役割だと思います。

制度を利用するかどうかを各人に選択させる。

大きな絵と緻密な制度設計が必要となりますが、少子化となる日本は人材育成は喫緊の課題であり、チャンスでもあります。

千葉大学をはじめ、導入大学から卒業した学生が、この制度を利用して良かったぁぁぁと思えるようになっていると良いですよね。期待したいところです。

でしょうが、それはまた別の機会に。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

カテゴリー: 大学

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