日々、つらつらと教育業界の情報を渉猟しているのですが、今回はまず、北海道科学大学のプレスリリースに当たりました。

「道内大学で初めて※、入学前教育においてAI教材「atama+」を導入します」(2024.06.27 北海道科学大学)はこちら

北海道で初めてということは本土では当然、導入事例があるということかと。

では、単なる入学前教育だけでなく別の使い方をしている大学もあるのかもと思い、続けて調べてみました。

ちなみに、北海道科学大学の入学前教育でのatama+の利用方法はいわゆる従来ある通信教育の代替え手段に近い発想だと思われます。いや、これだけでもすごい事なんですよ。入学前教育では、高校時代につまづいている内容を入学前までに修得しておくことが目的の一つですから、それをAIのサポートによって、より進んだ個別最適化学習の実現を目指しているのだと推測いたします。

で、調べてみた結果、立命館大学の事例に当たりまして。

「atama+を活用した大学入試「UNITE Program」に関する論文公開のお知らせ」(2024.06.05 atama+オンライン塾)はこちら

論文まで公開されていますので、詳細は上記サイトにてご確認いただきたいですのですが、入試と絡めてかなり突っ込んだ仕様になっているものと推測いたしました。

で、立命館大学のサイトが、以下の通り。

立命館大学 UNITE PROGRAM 学部指定単元AI学習プログラムはこちら

このブログでも幾度となく触れてきたのですが、入試はもはや選抜機能ではなくマッチング機能だと。そう思いませんか? 私の奉職している地方に立地した小規模大学ですとそれがひしひしと実感できるわけです。本人が学びたいこと、興味関心のあることを見出せないとリタイアしていくことを。それは入学するまでの学力にも関係しますし、入ってからの学習意欲にも関係してきます。

立命館大学では学部毎のAPに即した学習プログラムを単元ごとに設定し、その認定試験をクリアして始めて、AO選抜に出願できる仕組みとしています。しかも、その認定試験は期限内は何度でも受けることができるもの。これですよ、これ! この何度でも繰り返し学習できる仕組みこそが個別最適化学習の根本のひとつだと思っている訳でして、それが入試と連携した形で実現されているなんて。

AO選抜ではこれが一つの基本形となりそうな予感もいたします。

地方の大学でも導入されていくと良いなぁと思ったわけです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

今後ともよろしくお願いいたします。

(参考記事)

カテゴリー: 大学

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