大学発ベンチャーと言えば、近大のKINCUBAですとか、東大の産学協創推進本部など支援体制に目が行きがちなのですが、実際のところ、どれくらいの会社が創出されているのかは当然気になるところではあります。

もちろん、政府としても調査が行われていまして、経済産業省では平成14年度(2002年度)より毎年度、「産業技術調査報告書」を作成しており、その推移を概観することができます。

会社数の10年間の増加率で見ると、2014年度1749社から2023年度4288社と245%とほぼ倍増しています。ちなみに大学発ベンチャーの定義も示されていまして、

・研究成果ベンチャー

・共同研究ベンチャー

・技術移転ベンチャー

・学生ベンチャー

・教職員等ベンチャー

・関連ベンチャー

の6種類に分類されています。

個人的に関心があるのは、学生ベンチャーでして、KINCUBAはこの学生ベンチャーのインキュベーション施設なんでしょうね。羨ましい限りです。可能なら一度は見学させていただきたいものです。

さて、実際のベンチャーの数を見てみますと、圧倒的に東京大学の数が多い状況でして、前年度比の増加数も50と着実に実績を産み出していることが伺い知れます。私立大学も実績を出していますので、詳細は下記のサイトにてご確認ください。

調査の詳細で気になる項目を見ますと、経営人材となる前の最終経歴が

学部生・高等専門学校の学生 12%

修士生 10%

博士生 11%

と3割を占めているという結果があります。(n=649です)

大学院生の割合がもっと多いのかと思い込んでいましたので、学部卒でも十分にチャンスはあるということなのでしょう。

こうなると海外比較の調査もあると面白い結果が見られそうです。また、探してみます。

「令和5年度大学発ベンチャー実態等調査の結果を取りまとめました(速報) 大学発ベンチャー数、過去最高を記録、私立大学も躍進」(2024.05.15 経済産業省)はこちら

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

今後ともよろしくお願いいたします。

(参考記事)


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