コロナ禍を経て、動画で学習することのハードルが一気に下がり、いつでも誰でも学習が可能となるインフラが揃いつつあります。ここで「揃いつつ」という表現をして、「揃いました!」と私が断言していないのは、コンテンツの質が未だ途上なのではないかと個人的に感じているからです。なので、あくまで主観的な感想ですので、充実したコンテンツだと言える教育プログラムもきっとあるのだと思います。ただ、充実したという視点はあくまで学習者本位であってほしく、数が出揃っているとか、既存の授業をアーカイブできましたとかのレベルに留まっていただきたくないという切なる願望も一方ではあります。

動画サイトもこれだけ充実し、特にZ世代と言われる年代の若者も含め、日常的にスマホで動画に慣れ親しんでいる人たちにとっての最適解は何なのか。時間ももちろんコンパクトでないとだめでしょうし、視認性も高くないとだめでしょうし、何よりキャッチ―でないと学習者はすぐに離れていってしまいます。

対面であれば、人間的な魅力で惹きつけることができた講師(教員)も動画になると同じやり方ではとても繋ぎ留められないということは、オンライン授業に真摯に向き合っている講師であればあるほど、実感として持たれているのではないでしょうか。

ヒカキンがあれほどの動画再生数を確保しているのは何故なんだろうとユーチューバーをフォローし、手法を勉強し、自身の動画に活かせるくらいの努力が提供側にも求められていることは明白であります。

ということで、今回採り上げた記事はMITの戦略と多摩美術大学の戦略です。詳細につきましては、下記サイトをご参照いただきたいのですが、アプローチは異なりますが、確実に学習者本位のアプローチではないかと思われます。

他大学におきましてもうかうかしていられません。既に同じ土俵に立たされているという認識がない大学は必然的に淘汰の対象となることでしょう。

いやぁ、本当に厳しい時代が到来しました。

「教育進化論・デジタルの大波(3) MIT修士、動画で通学半分 対面の壁崩し世界に門戸」(2024.05.08 日本経済新聞・会員限定記事)はこちら

「【Tama Design University】 5つの最先端のテーマを研究するプラットフォームを始動」(2024.05.09 多摩美術大学・TUB)はこちら

Tama Design Universityは、 誰でも学べるヴァーチャル大学です。2021 年、第一線で活躍する研究者・実務家を招き、デザインの新領域を知り、共に考える機会として、50 のオンライン講座を実施し、無料公開しました。」

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

今後ともよろしくお願いいたします。

(参考記事)

カテゴリー: 大学

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