お正月に起きた能登半島地震への復興に向けてボランティア活動とは違った独自の活動を展開しようとしている大学があります。

「「能登」の復興に向けて -復興支援タスクフォースの立ち上げ-」(2024.02.09 北陸先端科学技術大学院大学)はこちら

北陸先端科学技術大学院大学と言えば、奈良先端科学技術大学院大学と双璧を成す国立大学法人の大学院大学ですが、この度、復興支援タスクフォースの立ち上げ、「これまで金沢市で開催してきた「Matching HUB」の地域活性化に関するノウハウに加えて、北陸地域内外の産業界、行政機関、支援機関、金融機関とのネットワークや連携を活用して、被災された地域企業の復興支援」に取り組むとのプレスリリースが公表されました。詳細につきましては、上記プレスリリースにてご確認いただきたいのですが、既に実績があるようでして、2016年に発生した熊本地震での復興支援においても同様の仕組みを活用し、地域活性化の取り組みを行ってきたとのことです。

大学と言えば、大学生によるボランティア活動が、東日本大震災や熊本地震、西日本豪雨などの自然災害において行われている姿はよく見かけてきました。かく言う私も大学生に交じってボランティア活動を行った経験があります。腰痛持ちですのでそれほど支援はできておりませんが…。大学生、特に運動部の学生たち(もちろん、高校生もいました)は本当に頼もしく、そしてその明るさが被災された方々への心の癒しになっていたように感じました。

大学のリソースと言えば、大学生はもちろんなのですが、その他にも教育資源であったり、研究資源であったりと多様なリソースを有しています。大学がどのような復興支援策を提供できるのか。私は北陸先端科学技術大学院大学のような復興支援のスキームがあったことを今回初めて知り、目から鱗が落ちるような感覚でした。被災された地域が継続的に経済活動をしていくには地場産業の復興が欠かせませんので、その側面を支援する復興支援策もあって然るべきです。

それを熊本地震の時から携わっているということですから、能登半島地震への対応もそのノウハウが活かされることでしょう。被災された地域の方々への支援は息が長いものでなくてはならないでしょうから、その点でも永続性を前提とした教育研究活動を行う大学の存在と言うのは大きな意義を持つと思われます。他の大学においても同様の息の長い支援活動が出てくることを期待したいところです。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

今後ともよろしくお願いいたします。


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