近畿大学と言えば、教育研究環境の貪欲なまでの追求をしている印象を受けますが、事務系のシステムにおいてもこのたび生成AI活用プラットフォームを試験的に導入するとのこと。

「近畿大学が生成AI活用プラットフォーム「Graffer AI Studio」を導入」(2024.01.17 Graffer)はこちら

詳細については上記のプレスリリースをご確認いただきたいのですが、サービス内容は以下の通り。

・「チャットサービス」を開始

・今までのワードやPDFなどのデータを取り込み、「高精度のAI情報検索」が可能となる「ナレッジベース」

・プロンプト(AIに処理してほしい入力指示)を一度書くだけで大量の処理を数秒で完了できる「一括処理アプリケーション」

一番目の「チャットサービス」、要はチャットボットはもはやサービス業ではスタンダードになることが予想されますし、既に導入済みの企業は多いかと思いますが、大学においてももはや導入は避けて通れないでしょう。この関連のニュースに触れるにつけ、芝浦工業大学の先進性には感心させられます。

二番目の検索サービスはありそうでなかったのではないでしょうか。私の場合、ほぼ勘で探し当てていますし、自分が担当していなかった業務や配属以前の業務についてはWindowsのエクスプローラーの検索機能で探しますが、なかなかたどり着くことが難しかったりします。この検索サービスの場合、文書内の文字も検索対象となっているでしょうから、かなり精度の高い検索結果を得られるのでしょう。羨ましいです。

三番目のサービスは、これこそAIというイメージのサービスで、定型の業務と言うのも等しく時間を割く必要がある現状からの脱却からは絶対に必要かと思われます。

今回、プレスリリースされているサービスは各大学に時間の差はあれ、確実に着実に浸透していくことは容易に予想できますから、事務職員の効率化は格段に上がっていくと予測できます。そうなると、次は、事務職員という機能そのものに着目されていくでしょうから、そこを見越して、人材育成をしているかどうかが大学の生き残りにも直結していくことが予測されます。ここでもマネジメントの巧拙が出てきそうです。各種施策が人事戦略と密接に関連しているかどうか。以前、訪問した大学では人事部の名称が、「人財開発部」となっていましたら大きな差を感じた記憶があります。

更に妄想を膨らませると、このような状況を見越して、優秀な人材が大学に流入していくと海外との競争にも打ち勝っていけるのではないかと。今後、更に多くの先行事例が出てくると思われますので、引き続き、着目していきたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

今後ともよろしくお願いいたします。

(参考記事)

カテゴリー: 大学

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