そう言えば、2022年11月にスタートアップ育成5か年計画が策定されてから具体的な動きを追っていなかったなぁと思っていましたら、この度、国立研究開発法人科学技術振興機構のサイトにて下記のプレスリリースが公表されていました。
「大学発新産業創出基金事業スタートアップ・エコシステム共創プログラム 2023年度新規採択プラットフォームの決定について」(2024.01.12 国立研究開発法人科学技術振興機構)はこちら
長い名称のプログラムですので、それだけで目的も分かりますが、一応、目的を調べてみますと
「本プログラムは、大学等発スタートアップの創出にポテンシャルのあるシーズを全国から引き出し、国際市場への展開を含め、大学等発スタートアップの創出に向けた取り組みについて質・量共に充実させ、大学等発スタートアップの継続的な創出を支える、人材・知・資金が循環するエコシステムの形成」
を目指すとのこと。
要は個別に支援していくのではなく、地区ごとにプラットフォームを構築し、その中の研究シーズを活用し、そこへ支援をしていくという制度のようです。
採択されましたプラットフォームは拠点都市プラットフォーム共創支援7件、地域プラットフォーム共創支援2件の計9件で以下の通り。
プラットフォーム名 | 主幹機関 |
北海道未来創造スタートアップ育成相互支援ネットワーク(HSFC) | 北海道大学 |
みちのくアカデミア発スタートアップ共創プラットフォーム(MASP) | 東北大学 |
Greater Tokyo Innovation Ecosystem(GTIE) | 東京大学 早稲田大学 東京工業大学 |
Tokai Network for Global Leading Innovati on(Tongali) | 名古屋大学 |
関西スタートアップアカデミア・コアリション(KSAC) | 京都大学 |
Peace & Science Innovation Ecosystem (PSI) | 広島大学 |
Platform for All Regions of Kyushu & Okinawa for Startup-ecosystem(PARKS) | 九州大学 九州工業大学 |
Tech Startup HOKURIKU(TeSH) | 北陸先端科学技術大学院大学 金沢大学 |
Inland Japan Innovation Ecosystem (IJIE) | 信州大学 |
この一覧を見ると一昔前の道州制を想起してしまうのは私だけではないはず。話しが飛躍しますが、このプラットフォームをベースに設置区分を超えた大学のあり方が議論されることがあれば面白いことになるかもしれません。統廃合も含めて。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。
(参考記事)
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