国内の企業が海外の大学でリクルーティング活動をするのは、既に常態化しているかと思いますが、海外の大学との産学連携は端緒についたばかりではないでしょうか。

「パソナグループ 海外大学と産学連携を強化 ベトナム2大学とIT人材育成・就職支援に関する覚書を締結」(2023.12.21 PRTIMES)はこちら

詳細は上記サイトをご確認いただきたいのですが、ベトナムの国立ダナン工科大学及びズイタン大学と産学連携に関する覚書を締結し、パソナグループのベトナムの拠点を活用した研修やインターンシップを実施するとのこと。

ベトナムの拠点とは、「パソナ DX ハブダナン」という名称で6月に設立された拠点です。

「パソナ、ダナン市にデジタル領域のサービス・人材育成拠点を設立」(2023.06.30 日本貿易振興機構)はこちら

なぜ、ベトナム? なぜ、現地人材の育成事業に着手するのか?

「?」ばかりが浮かんでいましたが、読み進めると、ベトナムへ進出する国内企業をターゲットにパソナグループで育成した学生を現地採用するという流れだということが判明。しかも、ベトナムは日本と異なり、人口増加傾向にありますので人材派遣業を営んでいる企業としては、縮小する国内のマーケットだけでなく、国外のマーケットにも進出する必要性があるのだと思われます。

ここからは妄想ですが、労働人口が急減していく日本において、高齢者・女性が働きやすい環境を作り出すこと、少子化対策を打ち出すことと同じくらい海外からの労働人材の本格的な受け入れは早晩、検討せざるを得ないでしょう。そうなった場合のベトナムという国の位置づけは将来を考えるとより重要となってくるとパソナグループは予測しているのではないかと。自分たちが仕上げた人材に日本国内で働く場を提供することが出来れば、上記の社会課題の解決にもなりますし。

ということで、今後は海外での大学との産学連携を活発化させる企業が増加してくるのではないかと予想しています。そうなった場合の国内の大学の立ち位置は…。ますます難しい経営環境となってきそうです。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

今後ともよろしくお願いいたします。

(参考記事)


コメントを残す

アバタープレースホルダー

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です