ZEBというワードをご存知でしょうか?
私、存じ上げませんで、以下の報道で初めて認識しました。
「大学施設に広がる「ZEB」って? 光熱費を抑え、環境にも優しく」(2023.11.21 朝日新聞デジタル)はこちら
まずは、言葉の定義から。
ZEBとは
「「先進的な建築設計によるエネルギー負荷の抑制やパッシブ技術の採用による自然エネルギーの積極的な活用、高効率な設備システムの導入等により、室内環境の質を維持しつつ大幅な省エネルギー化を実現した上で、再生可能エネルギーを導入することにより、エネルギー自立度を極力高め、年間の一次エネルギー消費量の収支をゼロとすることを目指した建築物」(経済産業省資源エネルギー庁「ZEBロードマップ検討委員会とりまとめ」(平成27年12月)より)
と定義されています。
「「ZEB事例集」の取りまとめについて」(文部科学省)はこちら
さらに、こちらの資料に依ると、ZEBを実現するための技術は大きくは以下の2つに分類されます。
・省エネ技術:エネルギーを減らすための技術
・創エネ技術:エネルギーを作るための技術(要は発電ですね)
そして省エネ技術は以下の2つに分類されます。
・アクティブ技術:エネルギーを効率的に利用するための技術(高効率化の設備ですね)
・パッシブ技術:建物内の環境を適切に維持するために必要なエネルギー量(エネルギーの需要)を減らすための技術(イメージしにくいですが、窓ガラスなどに貼る遮光フィルムなどが当てはまるのではないかと)
ちなみに上記の「ZEB事例集」で取り上げられている中で大学に係る事例は以下の通り。
・名古屋経済大学犬山キャンパス7号館
おそらくこれ以外にも着手している大学はあるのでしょうし、SDGsとの関連性を考えれば、国立大学によらず、公立大学や私立大学においても新築・改築・改修にあたっては同様の取組みが検討されることでしょう。
もしかすると、そのような運営姿勢を持っている大学かどうかの観点で大学選択をする学生が出てくるかもしれません。(建築系志望の受験生はもしかすると既にいるかも)
そう捉えると、施設設備も重要な戦略項目の一つと言えますね。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。
(参考記事)
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