東大が本気を出すとここまで広がるのかという事例を今回は取り上げたいと思います。

「国内最大級の大学横断型起業支援プログラム「1stRound」とビズリーチが提携 国内13大学横断型、大学発スタートアップ人材採用支援を始動 大学発スタートアップに経営人材(副業・兼業)をマッチング、本日より第1弾公募実施」(2023.10.17 ビズリーチ)はこちら

そう言えば、数年前に東大がベンチャーキャピタルを立ち上げたらしいというニュースに触れたことがあったのですが、物理的にも関心的にもあまりにも遠い出来事でしたのでスルーしていたのですが、数年でここまで拡大していました。

まずは組織体から。

東京大学協創プラットフォーム開発株式会社 という会社の名前を聞いてピンと来る人はさすがです。「東大IPCは、2016年に、東京大学の100%資本のもと初の投資事業会社として設立」された会社でして、「投資事業、起業支援、DEEPTECH DIVEの3つの活動を通して東京大学のイノベーションエコシステム拡大を担う機関」だそうです。

このベンチャーキャピタルが事務局となって、13大学横断型の国内最大級の大学横断型起業支援プログラムが「1stRound」です。

共催する13大学もメジャーでして、

東京大学

筑波大学

東京医科歯科大学

東京工業大学

神戸大学

一橋大学

名古屋大学

北海道大学

九州大学

早稲田大学

慶應義塾大学

立命館大学

立命館アジア太平洋大学

といずれも学内リソースが潤沢な大学です。

そしてこの「1stRound」に採択されますと、「コーポレートパートナー等の協力で、最大1000万円のNon-Equity資金、クラウドリソースやオフィスなどの開発環境及びキャピタリストと専門家による6ヶ月のハンズオンが無償提供」されるとのこと。

で、最初のプレスリリースに戻りますが、このプログラムへビズリーチが加わったということで、人材面での供給がサポートとして加われば、加速していくことは間違いないでしょう。

行くのであれば、ここまで行きたいですが、もっとコンパクトな形であれば、地方でも十分に構築できそうなイメージは持ちました。地域に根差した有力な企業は各地域ごとに確実にありますし、その企業も地域が活性化しない事には加速度的に人口減少へ向かっている国内においては商売が成り立ちませんからね。新陳代謝も含めて新しい産業とまでは行かないまでも新しい会社が興ることはどの地域でも望まれているはずですから。そこへベンチャーキャピタルや大学や高等専門学校が絡んでいけば面白い動きになってきそうな予感はします。いや、高等学校も絡むと面白いかもしれません。若い方が発想は柔軟ですから。

まずは「1stRound」の動向に期待したいところです。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

今後ともよろしくお願いいたします。

(参考記事)


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