茨城県で校長を公募しています。
「「民間出身の校長」、次は誰だ。茨城県が7校で校長先生を公募。全国初の「IT専科高校」も。」(校長公募特設ページ 2023.07 エン・ジャパン)はこちら
存じ上げませんでしたが、茨城県は全国で最多となる13校の県立中高一貫教育校を展開しているようです。その茨城県で校長の公募をしています。校長を公募するということ自体は目新しい事ではありませんが、それでも一気に公募をかけるというのは県としての本気度が伺えます。
通常、校長になるには、
・教員免許を有していること
・教育にかんする職に10年以上あったこと
などが任用試験のようけんとしてあります。まぁ、学校という組織のリーダーですので当然と言えば当然の要件のように思えます。その要件を飛び越えてでも公募を行うということはそれだけ教育改革に意欲を持っているということの表れなのでしょう。
ということは過去に公募をした実績があり、その次の段階としての公募だと思いましたので調べてみますと、すぐに以下のプレスリリースが出てきました。
「茨城県、「校長」として民間出身者を含む3名をエン・ジャパンで採用! 総応募数1,645名。バイオベンチャー代表や花王の部長職経験者が2023年4月より就任」(2023.03.29 PRTIMES)はこちら
純粋な民間出身者としては花王の生井氏のようですが、他の2名の方の経歴も興味深いものがあります。経歴の詳細は上記のプレスリリースをご参照ください。
次に文部科学省の資料を調べてみますと、古いですが以下の資料が見つかりました。
「3.教員出身でない者の校長任用状況等について」(2005.10.07 文部科学省)はこちら
ここから更に増加していることは容易に想像がつきますが、この時の調査でも2001年9名から、2005年には103名に増加しています。組織はリーダーによって良い方向にも悪い方向にも進みます。教員出身だから良い人材ということではなく、「公募」という仕組みが良いのかもしれません。校長になってどんなことをしたいのか、現状の何を問題と捉えているのか。現場でしか見えない課題もあるでしょうし、一歩離れているからこそ見える課題もあります。そういった多様性がともすれば閉鎖的な組織となりがちな学校という組織で児童生徒にとって良い影響を与えるのであれば、大いに活用されて然るべきかと。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。
(参考記事)
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フレキシブルハイスクール – 大学よもやま話 · 2024-08-13 07:30
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