前回に引き続き。
国内の運用は始めたばかりですので、先行事例として海外の大学の運用状況ってどうなんでしょうか。
「総合科学技術・イノベーション会議 第2回 世界と伍する研究大学専門調査会」(2021.04.16 内閣府)はこちら
上記の資料に依りますと、少し前のデータとはなりますが、2018年度の主な海外の大学の運用益は以下の通り。
・ハーバード大学 2,004億円(34.9%)
・イェール大学 1,409億円(33.15%)
・スタンフォード大学 1,364億円(21.15%)
桁が違うと言いますか。しかも上記は運用益でして、基金(2019年度)の規模は当然ながらな状況でして、
・ハーバード大学 4兆5,023億円
・イェール大学 3兆3,348億円
・スタンフォード大学 3兆470億円
となっています。ちなみに慶應義塾大学で783億円、早稲田大学で294億円です。
ちなみに資産構成はどうなっているのかを調べたところ、ハーバード大学にしろ、イェール大学にしろ、半分近くをオルタナティブ投資(未公開株やヘッジファンドなど)に振り分けているようでして、その辺りの影響も大学ファンドへ及ぶ可能性はあるかと。個人の資産構成でも同じ視点で見ると面白いかもしれません。個人レベルで投資できるオルタナティブ投資も出てきてますしね。
「日本の大学基金運用、海外の有名大学に追随へ―ハーバード大学やイェール大学ではオルタナティブ(代替)投資を積極化―」(くにうみAI証券株式会社)はこちら
それにしてもハーバード大学に至っては、運営費の3分の1を基金の収益で賄っているなんて、凄すぎです。大学ファンドの今後の運用状況は引き続き注目しつつ、期待したいところです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。
(参考記事)
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