甲南大学では、次年度に新しい課程を開設する予定としており、その設置届出が受理されたとプレスリリースがなされています。

「「グローバル教養学環“STAGE”」の設置届出が文部科学省に受理されました」(2023.06.24 甲南大学)はこちら

ここで「?!」となったのが「学環」というワード。

うっすら見たことはありました。こう見えても大学で働かせていただいておりますので、大学の情報がそれなりに集まってくるので。ただ、うっすらとだけでして、しっかりと見たことはありませんでした。

ですが、改めて文部科学省のHPを調べて見ますと、学校教育法施行規則及び大学設置基準等の一部改正にありますとおり、令和元年度には公布されていました。

ということで、既に開設されています他大学の「学環」を見てみますと、確かにあります。

例えば、桐蔭横浜大学。

「3学部連携の「学環」で分野横断型学位プログラム新設へ-桐蔭横浜大学」(2022.06.06 Between情報サイト)はこちら

こちらの「現代教養学環」では既存の3学部(法学部、医用工学部、スポーツ科学部)が「連携して分野横断型の学位プログラムを実施」と表現されています。

続いて、明星大学。

データサイエンス学環の設置届出が文部科学省に受理されました」(2022.06.24 明星大学)はこちら

こちらの「データサイエンス学環」は情報学部、理工学部、経済学部の既存3学部の学びをデータサイエンスの学びで繋ぐと表現されています。

続いて、甲南大学と同じく次年度に開設を予定しているのが、熊本大学の「情報融合学環」です。

「令和6年4月新学部組織(情報融合学環(学部等連係課程)/工学部半導体デバイス工学課程)の開設を計画しています。(2023.3.29 新ホームページ公開)」(2023.03.29 熊本大学)はこちら

この「情報融合学環」も明星大学と同様にデータサイエンスの学びを社会課題・企業課題の解決のために役立たせることを目的としています。

今までは学問分野=学部学科という捉え方が一般的でしたが、「2040年に向けた高等教育のグランドデザイン(答申)」にも記載のあるとおり、これからの時代はむしろ「学環」の方がその後の社会への接続という観点からいくとスムーズなのかもしれません。

ただ、個人的には学部段階では分野を定めた上で、大学院段階で「学環」の学位プログラムが備えられているとより学びが深まるような気もしました。学部段階では研究や学びの「型」を修得する時期と捉えていますので。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

今後ともよろしくお願いいたします。

(参考記事)


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