京都市教育委員会がネットショップ作成サービスを提供しているBASE株式会社と連携し、高校生がネットショップ開設を通した就業体験ができるようにするようです。
「BASE株式会社が京都市教育委員会と教育に関する連携協定を締結」(2023.05.17 BASE株式会社)はこちら
就業体験と言えば、従来であればリアルな体験(何をもってリアルと言うのかは微妙なのですが)が主流でしたが、これだけネットの業態が浸透している時代においてネットサービスを提供している企業と連携して、就業体験をするのは当然と言えば、当然の流れです。しかも、今回の連携が画期的だと私が思ったのが、BASEというサービスは企業体を想定したサービスだけでなく、個人も想定しているサービスと言うこと。つまり、高校生はよりリアルに「お金を稼ぐ」という手段について学ぶことができると。
「商売」というと、大まかに以下の3点に絞られます。
・モノを作る
・モノを売る
・サービスを提供する
今回の協定に基づく授業では実際にネットショップを開設する手順を学ぶということですから、「モノを売る」ことの手段を学ぶということになるかと思われます。
このことの影響を少し妄想するならば、現状であれば、高校生と言えども、フリーマーケットアプリやオークションサイトにて商品(商品と言えるかどうかはさておき)を提供するということは経験をしたことがあるはず。しかし、プラットフォームは同じですから、価格が最大の競争力となることは避けられません。ネットショップであれば、値付けももちろん大切ですが、見せ方つまり売り方も競争力となり得ます。つまり、買い手である人がどのように捉えるのかをどれだけ想像できるのか。これを学ぶことの意義はとても大きいものだと思っています。こちら(出し手)がどれだけ「良い」と思っても、買う側(受け手)が「買いたい」と思わなければ、モノは売れません。そのことを高校生の時から学ぶことで、普段の勉強や他者とのコミュニケーションにも大きな影響が出てくることでしょう。
出来得れば、この連携授業の結果を公表していただけるのであれば、是非とも見させていただきたいものです。全国的な展開に期待したいものです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。
(参考記事)
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