先日、各大学の生成AIに関する方針を取り上げましたが、各大学の具体的な動向が出てきていますので、今回はその事例をご紹介。
「INIAD (東洋大学情報連携学部) 全学生向けにGPT-4 を活用させる革新的な教育システム導入」(2023.05.09 東洋大学情報連携学部(INIAD))はこちら
東洋大学情報連携学部では、ChatGPTのGPT-4を活用した教育システムを開発し導入したとのこと。詳細につきましては、上記プレスリリースをご確認いただきたいのですが、要はSlackを利用した形でのGPT-4へのアクセスを可能として、その他のリスクを軽減した仕組みのようです。しかも、しかもですよ、将来的に他の大学や教育機関、企業でも利用できることも視野に入っているようで、地方大学で働いている身としては、期待大です。安全性の問題もあり、なかなか手が出ていない中小規模の大学からするとこの動向は注目しておきたいところです。
高等学校での「情報」の学習が義務化されている現状からするとプログラミングはもはや、読み書きそろばんと同じレベルという扱いがもうすぐそこまで来ているでしょうから、大学におけるインフラとしてのプログラミング教育は避けて通れないと思われます。
そして、皆さんに是非、ご一読いただきたいのが、「背景情報」の箇所。ここにそもそも生成AIを使用することの懸念に対する一つの考えが示されています。生成AIに限らず、今後もテクノロジーの進化はとどまることをしならいでしょうが、それを脅威と捉えるのか、チャンスと捉えるのか。このあたりの姿勢も社会の進化では重要なポイントとなってくることでしょう。でき得れば、大学においても挑戦したい人が挑戦できるインフラは整えていきたいところです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。
(参考記事)
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