今回採り上げるテーマは、コーチングについてです。

皆さんはコーチングについてどのようなイメージをお持ちでしょうか。私、30代前半(2000年代前半)にコーチングという言葉を知って、そこから興味を抱き続けています。一度、電話でのコーチングを受けたこともあります。その時代は対面が主流でして、都会に行くにはどうしても踏ん切りがつきませんでした。費用面と日程面で。

また、当時はビジネスの場面での活用が主でしたので、上司が部下にという場面の想定が主だったように記憶しています。結果から言いますと、テクニカルな側面は頭では意識しているものの、実際の場面で活用するとなるとなかなか上手くいかず、現在に至ります。「コーチング」という言葉を検索していただけますとすぐに「傾聴・承認・質問」というキーワードが出てくるかと思いますが、最初のステップである「傾聴」の難しいこと、難しいこと。あぁ、自分って、普段は意識していないけれど「話したい」≒「かまって」タイプなんだなぁと都度認識させられます。ですが、年齢も上になってきますと、不思議なもので自然と聴けるものでして、あくまで自社比較でしかありませんが、「聴く」時間は持てるようになってきました。

さて、この「コーチング」。教育の場面ではどのくらい活用されているのか。少し調べてみるだけでも採用している学校はあるようでして、例えば、今春開校した「神山まるごと高専」では、1学期の間に全員にコーチングが実施されるようです。

「【THE COACH】神山まるごと高専の一期生44名へ、コーチングの提供を開始 〜「誰かの答え」ではなく「私の答え」を見つけていくために。〜」(2023.04.18 THE COACH Academy)はこちら

「1学期(4月から7月まで)の間、月1回の頻度でコーチングを提供します。2学期(10月)以降については、希望する学生に対してコーチングを提供する予定」とのこと。おそらくそもそもモチベーションが高い学生が多い学校ですので、更に違う「自分」や目標が明確化されていきそうで、ますます卒業生には期待できそうです。

次に、現場での実践はどうなのだろうと調べてみました。

石田正寿・佐藤臨太郎(2022)「コーチングの理論と高校授業での実践」奈良教育大学次世代教員養成センター研究紀要8pp 143-146 はこちら

「コーチング技術の導入と実践」(アクティブハイスクール 岡山県立笠岡商業高等学校)はこちら

これらからは、進路指導における場面での有用性と授業におけるGROWモデルの有用性を読み取ることができます。どちらも一方通行ではなく、教師と生徒の双方向の関係性が構築できそうです。

今回調べてみて個人的に興味を抱いたのは、下記の箇所。

「コーチが感じていることは事実とされ、「私はとても嬉しいです」といった感情や「今、焦りを感じているのを感じます」といった相手から伝わってくることを伝えるものでもある。」(石田正寿・佐藤臨太郎.2022)

事実って、そういう捉え方もあるんですね。コーチが感じたことそのものの事実としてクライアントに伝える。これは部下とのコミュニケーションでも使えそう。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

今後ともよろしくお願いいたします。


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