「ベネッセ、慶大・宮田裕章教授・立森久照特任教授と共創活動を開始 データを活用して学びの進化をめざす、第一弾の活動結果報告 小4-中2の学習行動と学力の関係を分析 振り返りの力の大切さなどが明らかに」(2023.04.18 株式会社ベネッセホールディングス)はこちら

進研ゼミ受講者に対する調査結果報告が公表されていますので、詳細は上記のプレスリリースにてご確認ください。

しかし、進研ゼミのデータは貴重だなと改めて思いました。なにせ小学校から中学校までの長期のデータを蓄積しているわけですから、もしこれが垣根を越えて溝上理事長が河合塾と実施されている調査とリンクしていくともっと明らかになることも多いのではないかと思ってしまいます。

さておき。

今回の調査結果で立森特任教授も言及されていますように、「振り返り」(学校や塾では一般的な表現である解き直しもこの中に含まれています)の重要性が明らかとなっています。このことは学習力を高めていく上でもひとつの大きな要因となっていることは教育関係者や保護者の間でも共有されているのではないでしょうか。ですが、それを客観的なデータに基づいて示されることに意義があり、このことによって学習行動の重要性もまた新たに認識できるのではないかと思われます。つまり、何が言いたいかというと、単に問題を解いて終わりや、良い点数が出たからよく出来ました、低い点数が出たから次から頑張りましょうという漠然としたものではなく、具体的にどのような学習行動を起こしたらよいのかが明らかになったことで次はその学習行動へ至るにはどのようにしたらよいかに教師や保護者も目を向けるべきなのだと思います。

そこにはコーチングやティーチングなどのテクニカルなアプローチも必要となってきますので、そのスキルも教師だけでなく保護者にも求められる時代になってきているという認識が必要かと。

このプロジェクトの報告はまだ第一弾ということですから、引き続きの調査結果の報告に注目していきたいです。

ちなみにベネッセは共創プロジェクトのために新たな部署を設置し、ファンドまで立ち上げています。ということは宮田教授以外とのプロジェクトについても発足されるということですから期待したいところです。

「ベネッセが自前主義から共創へ転換。投資ファンド「DIF」の設立秘話に迫る」(HIP)はこちら

(参考記事)


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