今回のテーマは、大学が公開している講義動画についてです。

これだけインターネットの利用が日常化し、かつコロナ禍によるリモートアクセスが可能となった現代において、改めて大学の講義そのものが見直されている時期に来ています。ぶっちゃけ、単なる一方通行の講義の受講であれば、動画だけでよいのではないか。そう考える方も多くなっているかと。志望する大学の公開状況を見るだけでも取り組み状況が分かりますし、レベルを知る意味でも有効な手段となり得ます。

ということで、800校超ある大学を全てリサーチすることは端から無理だと断念しましたので、有名ところ幾つかリサーチしてみました。

東京大学 東大TV(UTokyo TV)はこちら

さすが東京大学だけあって、2006年からの動画を公開しており、そのストックの多さは学びのインフラであるという自負を物語っているように思われます。昔の動画については、公開講座のような形の動画っぽいですが、最近の動画は資料も見やすくなっていますし、時代を感じることもできます。「いきなり講義は・・・」と言う方は、「東大×知の巨人たちの雑談」という動画から視聴されることをお勧めします。雑談と言うだけあり、フランクな入りでありながら、雑談だからこそ本質を突いた言葉が入っていたりします。

京都大学 オープンコースウェア(OCW)はこちら

閉鎖されることで一時報道されており、話題となっていましたが、京都大学高等教育研究開発推進センターが所管していたOCWです。
その後、学内で再検討された結果、コンテンツはそのまま維持されるようです。

「今後の京都大学オープンコースウェアについて」(2023.01.17 京都大学)はこちら

それはさておき、コンテンツについては、東京大学に引けを取らない豊富さです。ただし、授業そのもののアーカイブスの要素が強い印象を受けました。専門分野の授業を体験してみたい方にはお勧めです。

筑波大学 オープンコースウェア(TSUKUBA OCW)はこちら

コンテンツの数としては多くはないですが、社会科学から理工分野まで揃っていますので、入門編として視聴するにはよいかと。

中央大学 教養番組「知の回廊」はこちら

ズバリ、お金がかかっています。コンテンツは少ないですが、分かりやすいですし、学んだ感はあると思います。敢えて言うと、中央大学だけに依らないですが、章立てをして短時間で視聴できるようになると更に良いかもしれません。TikTokを始めて、短時間視聴が基本となっていますし。

東京理科大学 RikadaiTVはこちら


こちらちょうどよい時間設定で組まれていて高校生は見やすいと思います。もちろん、私学ですのでPR面もありますが、それも大学生活を知る一端として見ることができればよいかと。

京都芸術大学 通信教育課程はこちら

まず、通信制課程で社会人を対象としているだけあり、動画としてのクオリティーが高いです。芸術分野のトライアル授業動画は関心の有無に関わらず、視聴されて損はないです。知らないことが本当に多いのだと実感させられました。

最後に、海外の大学の先進的な取組もご参考までに。

「MOOCを使ってみよう。無料で海外大学留学! MOOCのサイトはたくさんあります。おすすめのMOOCを一挙に紹介!」(2021.02.22 NEWSCAST)はこちら

(参考記事)

カテゴリー: 大学

3件のコメント

30秒感想:あのチームラボが空間設計した学校が開校しています - 大学よもやま話 · 2023-04-14 22:34

[…] 30秒感想:大学の講義動画の公開について カテゴリー: 中学校・高等学校小学校 タグ: チームラボ […]

30秒感想:ベネッセと宮田裕章慶應義塾大学教授のプロジェクトの第一弾活動の報告が公表されています - 大学よもやま話 · 2023-04-25 22:31

[…] 30秒感想:大学の講義動画の公開について カテゴリー: 中学校・高等学校小学校 タグ: ベネッセ慶應義塾大学 […]

動画で学ぶことがスタンダードの時代になっています – 大学よもやま話 · 2024-05-14 07:37

[…] 30秒感想:大学の講義動画の公開について 室伏広治スポーツ庁長官が自らeラーニングの講師を務めている身体機能に関するセルフチェック動画があります(スポーツ庁) カテゴリー: 大学 タグ: MIT多摩美術大学 […]

コメントを残す

アバタープレースホルダー

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です