今回のテーマは、大学の統合・再編についてです。
「私立大学の再編・統合進めるには」(2023.02.15 日本経済新聞・有料会員限定)はこちら
日本経済新聞に上記のインタビュー記事が掲載されていまして、そう言えば、来年度以降の統合・再編の動向はどうだったのだろうかと思い、調べてみました。
天理大学・天理医療大学
統合時期:2023年度
「2023年4月 天理医療大学との統合により、天理大学に医療学部が誕生します。」(天理大学)はこちら
両大学の統合については、随分前に報道されていましたので、ご覧になられた方もいらっしゃると思いますが、いよいよこの4月には統合されます。大学の統合というよりも学部の移行というイメージですかね。
東京科学大学:東京工業大学・東京医科歯科大学
統合時期:2024年度
「東京医科歯科大と統合する東工大益学長に聞く…“シン大学”「東京科学大学」が目指すものとは?」(2023.01.30 FNNプライムインライン)はこちら
こちらについては何度も報道され、かつ、名称も話題となっていましたので、ご覧になられた方も多いのではないでしょうか。機構ということではなく、経営統合し、一つの大学になるということですので、これからの動向に注目していきたいところです。
慶應義塾大学・東京歯科大学
統合時期:未定
「東京歯科大学の歯学部の慶應義塾大学への統合および法人の合併についての協議の状況に関するお知らせ」(2021.11.25 慶應義塾大学)はこちら
ありましたねぇ、この統合についても。2021年度のことですので、忘れかけていましたが、その後、話は進んでいるのでしょうか。
さて、大学を統合してどんなメリットがあるのか。単に寄せ集めただけでは意味がないのは明らかなのですが、相当なメリットが無いと思うような結果にならないのもまた然りでして。ということで、コンサルティング会社の頁がありますので、ご興味のある方はどうぞ。
「大学の大統廃合時代における真の経営統合メリットを享受するには」(Abeam Consulting)はこちら
個人的には、今後、地方の中小規模大学が統合候補に挙がってくるかと思われますが、私立大学の場合は建学の精神を含め設立の経緯からの摺り合わせ、学籍の問題、施設設備の問題等がありますので、どれも時間がかかりそうな印象を受けています。なので、大学そのものの統合というよりは学部の移行が進んでくるのではないかと推測しています。
最後に自治体にとっては未だ大学誘致というのは公共事業としてみなされているのだなぁという事例を幾つか。
「【独自】神戸・王子公園再整備の大学誘致 公募参加、関学だけの見通し 市の応募予定者登録は1件のみ」(2023.02.16 神戸新聞NEXT)はこちら
「新たな県立大学 11市町が誘致の意向」(2023.02.03 NHK NEWS WEB)はこちら
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。
(参考記事)
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30秒感想:北海道の藤学園と天使学園が合併します - 大学よもやま話 · 2023-04-18 22:31
[…] 30秒感想:大学の統合・再編について 大学の統合はますます増えるはず 30秒感想:東京工業大学による8部局女性教員公募について カテゴリー: 大学 タグ: 藤天使学園 […]