１分間解説：令和4年度大学等卒業予定者の就職内定状況調査（12月1日現在）

令和4年度大学等卒業予定者の就職内定状況調査の１２月時点の結果が公開されています。

「令和4年度大学等卒業予定者の就職内定状況調査（12月1日現在）」（2023.01.20　文部科学省）はこちら

全体的な傾向としては、就職状況は緩やかな改善の傾向にあると思われます。４月１日現在の就職内定率を予測するにあたり、現状の伸び率を単純に加算すると97.2%ですので、限りなく2019年度の状況に近づいていると見てもよいのではないかと。

就職内定率は僅かながら上昇しているものの就職希望率の低下が気になりました。

具体的に見てみると、就職内定率は大学で84.4%で、前年同期比1.4ポイント上昇しているものの、就職希望率は大学で76.7%で、前年同期比1.0ポイント低下しています。

しかしながら、短期大学・高等専門学校を含めた状況を見ると、就職内定率は83.6%で、前年同期比2.2ポイント上昇しており、就職希望率も76.2%と前年同期比0.4ポイントの低下に留まっています。内訳を見ると、高等専門学校の状況が大きく変動しており、就職希望率が5.3ポイント上昇し、就職内定率も5.4ポイント上昇しています。高等専門学校の就職内定率に至っては96.6%と突出しています。就職希望率は６割程度なのですが、おそらく編入学等で４年制大学へ進学している層が一定数いるはずですので、その割合だと思われます。

この調査はあくまでサンプリングした学生の調査ですので、傾向を見るにとどめるべきなのでしょうが、もう少し細かな項目まで調査されているとさらに傾向を見ることができそうではあります。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

今後ともよろしくお願いいたします。

（参考記事）