今回のテーマは、東京大学とお茶の水女子大学の包括協定についてです。

「起業家教育、多様性向上で連携 東京大・お茶の水女子大」(2023.01.06 日本経済新聞)はこちら

「お茶の水女子大学と連携及び協力に関する包括協定を締結 異なる個性を持つ大学間の深い連携による高い相乗効果を期待」(2023.01.10 東京大学)はこちら

日本経済新聞の記事にもありますが、東京大学が他の国立大学と包括協定を締結するのは初めてだそうで、どのような目的で協定を締結するのか、今後どのような活動を展開していくのかは注目したいところです。

そこで、お茶の水女子大学との連携がどのようなきっかけで始まったのかを調べてみました。すると、次世代アントレプレナー育成事業(EDGE-NEXT)という事業が展開されており、既に事業としての実績についても文部科学省による評価を受けていました。

次世代アントレプレナー育成事業(EDGE-NEXT)(お茶の水女子大学)はこちら

次世代アントレプレナー育成事業(EDGE-NEXT)(文部科学省)はこちら

「平成29年度次世代アントレプレナー育成事業(EDGE-NEXT)の選定結果について」(2017.07.10 文部科学省)はこちら

東京大学とお茶の水女子大学だけの連携ではなく、その他にも筑波大学・静岡大学と連携し、事業を展開されています。なので、プレスリリースの内容にも起業家教育という文言が謳われているようです。

ちなみに、他大学の事業は以下の通り。

“EARTH on EDGE”~東北・北海道からの起業復興~

東北大学 北海道大学、小樽商科大学、京都大学、神戸大学、宮城大学

産官学グローバル連携によるEDGE NEXTプログラム(Global Tech EDGE NEXT)

東京大学 筑波大学、お茶の水女子大学、静岡大学

Tokai-EDGE(Tongali)プログラム

名古屋大学 岐阜大学、名古屋工業大学、豊橋技術科学大学、三重大学

多様性と創造的協働に基づくアントレプレナー育成プログラム(IDEA: Innovation x Diversity x Entrepreneurship Education Alliance)

九州大学 奈良先端科学技術大学院大学、大阪府立大学、 立命館大学

EDGE-NEXT 人材育成のための共創エコシステムの形成

早稲田大学 山形大学、滋賀医科大学、東京理科大学、多摩美術大学

最初に挙げている大学名が主幹となる大学でして、どのグループもユニークな活動のようですが、最後の早稲田大学のグループは異色というか異質というかおよそ接点がなさそうな大学が連携していますので、今後の展開が面白そうです。

ところで、今回の日本経済新聞の記事の中で私が注目したのが、「お茶の水女子大との教員のクロスアポイントメント(相互雇用)を想定」との文言。物理的な距離が近いのも好条件ですが、お互いのリソースが余すところなく活用できるようになると、更に質も上がっていくことでしょう。クロスアポイントメントの事例をまだ拾えていませんので、今後も注目していきたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

今後ともよろしくお願いいたします。

(参考記事)


2件のコメント

30秒感想:お茶の水女子大学と京都ノートルダム女子大学が文理融合データサイエンス教育に関する覚書を締結 - 大学よもやま話 · 2023-04-12 22:30

[…] 30秒感想:東京大学とお茶の水女子大学が包括協定を締結 30秒感想:データサイエンスの産学連携授業 カテゴリー: 大学 タグ: お茶の水女子大学京都ノートルダム女子大学 […]

女子大学におけるトランスジェンダー学生の受け入れが浸透しています(津田塾大学) - 大学よもやま話 · 2023-07-06 11:35

[…] 30秒感想:東京大学とお茶の水女子大学が包括協定を締結 30秒感想:お茶の水女子大学と京都ノートルダム女子大学が文理融合データサイエンス教育に関する覚書を締結 カテゴリー: 大学 タグ: トランスジェンダー津田塾大学 […]

コメントを残す

アバタープレースホルダー

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です