本日のテーマは、データサイエンスの産学連携授業についてです。

「長崎大学×CCCマーケティング総研×長崎市×エヌタス、長崎地域創生に向けた産学連携授業を実施 ~Tポイントのデータを基に長崎大学の学生が「長崎市に住み続けたい」と思える施設を企画提案~」(2023.01.10 PRTIMES)はこちら

長崎大学と言えば、旧六医大のひとつですので、医学部のイメージが強いですが、2020年度に工学部情報工学コースを母体として、10番目の学部として情報データ科学部を開設しています。データサイエンスに関する学部と言えば、滋賀大学データサイエンス学部を始めとして、産学連携を前提とした実際のデータを触ることがスタンダードとなっています。長崎大学も上記プレスリリースにもありますように産学連携をベースに授業を組み立てているようです。今回のケースでは、メジャーなTポイントの購買データだけでなく、地域のICカード「エヌタスTカード」の乗降データも取り入れているようでして、地域の抱える課題をデータから読み取り、企画提案するプロセスは、社会に出てからも有用だと思われます。

このプレスリリースを見た時に思い浮かんだのが、最近、ニュースにちょくちょく挙がっているJRの赤字路線の話題です。これも乗降データを提示されると同様な課題が浮き彫りになっていくのではないかと。

「JR東日本、地方35路線の赤字693億円 収支初公表」(2022.07.28 日本経済新聞)はこちら

一方で岡山の両備グループが猫駅長で話題をさらった和歌山電鐵株式会社は赤字路線を別の視点から復活させた恒例とも言えます。鉄道×猫という一見無関係なものを掛け合わせるのはマーケティングの妙だと言えますし、猫ブームの先駆けとも言えます。

そうなると、データサイエンスだけでなく、分析したあとのマーケティングの手法も学生が身につけていくとさらにユニークな企画が生まれる可能性は大きいです。もちろん、各大学のカリキュラムを見るとそのあたりも当然含まれているようです。あとは実際のデータを数多く触れるかどうかですね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

今後ともよろしくお願いいたします。

(参考記事)


1件のコメント

30秒感想:大学等における産学連携等実施状況について - 大学よもやま話 · 2023-02-22 22:30

[…] 30秒感想:データサイエンスの産学連携授業 カテゴリー: 大学 タグ: 産学連携 […]

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