自分の足で立つ

これ、簡単なようで実に難しい。親に扶養されている学生時代は言うに及ばず、社会人になってからも、何かと人に流され、部署に流され、作業に流され。流されっぱなしのことが実に多いこと。

自分の決断と思っていたことが実は誘導されていたとか。気づけるならまだしも、それすら気づかず自分で決めていると思っている人も実に多いこと。

日本の会社の場合、ムラ社会の組織がまだまだ多いですから、そのムラの掟にいつの間にか慣れてしまい、その中での最適解を求めてしまいがちです。

この物語の主人公・美馬玉子はまた、いわゆるモテ女子を演じる今どきの女性。ただ、弁護士という最強の資格を持つ女性でして、幸か不幸かあの剣持麗子と同じ弁護士事務所の後輩でもあります。

自分では、仕事をこなしつつ、婚活もこなしつつ、で懸命に生きているのですが、この物語の事件を通して、自身のコアの部分に触れることとなります。そこで気づくことがあり、最初と最後では全く異なる女性に変身しています。

ですが、兎も角、楽しんで読んでください。オススメです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

今後ともよろしくお願いいたします。

新川帆立(2021)『倒産続きの彼女』.宝島社.

(参考記事)

https://takayamaclub.matrix.jp/columns/reading-impressions-shinkawahotate02/
https://takayamaclub.matrix.jp/columns/reading-impressions-shinkawahotate03/

1件のコメント

30秒間読書感想文:新川帆立氏『先祖探偵』 - 大学よもやま話 · 2023-07-24 11:35

[…] 30秒間読書感想文:新川帆立氏『倒産続きの彼女』 カテゴリー: 感想文(読書・映画諸々) タグ: 新川帆立 […]

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