今回のテーマは大学のDXについてです。

「Schooと共愛学園前橋国際大学がアドバイザリー契約を締結」(2022.11.14 Schoo)はこちら

皆さんは、株式会社schooという会社はご存知でしょうか。結構早い段階から社会人対象の教育動画を配信されている会社でして、私も幾つかの講座を受講したことがあります。ライブ配信もあったり、オンデマンド方式もあったり、予約しておけばその時刻になると自動でお知らせ配信が届いたりと社会人に限らず、学習の利便性を追求した事業を展開されているなぁと以前から注目していた企業のひとつです。

さて、今回のプレスリリースを拝見すると、あの大森昭生学長共愛学園前橋国際大学とアドバイザリー契約を締結とあります。

具体的な支援内容としては以下の3つ。

  • オンラインツールを活用した講義の運営・設計に関する助言
  • 学修データの活用・分析に関する情報提供及び助言
  • その他、両者が合意した事項

共愛学園前橋国際大学と言えば、文部科学省のDX推進の事業に採択されるなど、地方小規模大学のDXのトップランナーだという認識は高等教育業界では暗黙の認識ではあります。(KYOAI Career Gate)その大学がさらにDX加速の伴走者の一人として選んだのがschooという事実は注目に値するかと思われます。そこで、schooとすでに提携している他大学を見てみる(プレスリリースの下の方に記載があります)と東京大学・法政大学・関西学院大学等の大学名が。さらに気になったので会社概要の主要取引先を見てみると、学校法人近畿大学、学校法人福岡大学という大学名が。確かに「連携」というワードだけではどれだけ深い連携をしているのかは不明ですが、「主要取引先」というワードであれば、金額の大きさによるものでしょうから、ガッツリと連携しているのはこの2大学なんでしょうね。ここにも近畿大学の名前が出ていることに不思議と腑に落ちる感覚が身についてきました。

ということで、既にDXへの対応は大学だけで完結するものではなく、外部資源を積極的に活用していく時代になっているといっても過言ではありませんし、既に随分前から戦略のある大学は取り組んでいるのでしょう。

ちなみにこのschooは高等教育機関向けDXプラットフォーム「schoo swing」をリリースしており、第19回 日本e-Learning大賞にて「EdTech特別部門賞」を受賞されているます。(詳細はこちら)このプラットフォームの普及にも期待していきたいところです。

最後に「学修者本位の学び」とは「何を教えたか」ではなく、「何を学んだか」への転換と言われますが、大きな違いである主語の違い。これは簡単なようで実は根本的に全てを捉え直す必要があります。その転換を行っている大学かどうかの判定を何かの指標で表わせたら面白いですよね。今後はその視点でも大学を観ていきたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

今後ともよろしくお願いいたします。

(参考記事)


1件のコメント

eラーニングアワード 受賞者が公表されています(東京工科大学・近畿大学) - 大学よもやま話 · 2023-10-24 11:43

[…] 30秒感想:大学のDXには外部資源の活用が欠かせません 30秒感想:AIで授業の集中度を測る時代になってます カテゴリー: 大学社会人教育 タグ: eラーニングアワード近畿大学 […]

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