今回の書籍は、恩田陸氏の『蜜蜂と遠雷』です。昨年末の年の瀬が近づいた日に読み始めた物語で、手に取ったのは装丁が何だか素敵だなぁと思ったから。文字がはっきりとせず、所々かすれてたりするのですが、そこもまた何故か惹きつけられました。読了後で知ったのですが、この物語は2017年に第156回直木三十五賞と第14回本屋大賞をダブル受賞されていたようで、今のところ、ダブル受賞されたのは恩田氏のみのようで、それも読んでいただければ納得していただけると思います。しかも、映像化されています。私はまだ観てませんが、機会を見つけて観てみたいと思っております。というのも、私、この物語を読みながら、リアルに映像が浮かんでいました。否、浮かんでいたというよりも物語の中にいたという表現が近いです。
ちなみに読み終えた後の私のメモがこれです↓
「年末に読み始めて、先ほど読了。
改めて、言の葉を紡ぐという意味を体感。
見えない風景が見え、聞こえない音楽が聞こえる。
全く、知らなかった人達の間に置かれ、感情を共有する。
映画とも全く異なるバーチャルな世界に浸れたことに感謝。
music を文章で体感出来たことに感謝。」
そう、体感したのです、この物語を。
この経験は衝撃でした。私が触れているのは文字です。文字なのですが演奏会場に確かに着席していて、ピアノの演奏が聴こえてくる。本当に衝撃でした。
設定やあらすじは敢えて紹介しません(先入観なく読んでいただきたいので。でもまぁ、知っていたとしてもそれを凌駕してくるとは思います)が、背表紙にあるユウジ・フォン=ホフマンなる人物の「推薦状」はしっかりと読んだ上で物語を読み始めていただきたいです。
メモの繰り返しとなりますが、このような物語に出会えたことに感謝です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
恩田陸(2016)『蜜蜂と遠雷』.幻冬舎
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30秒間読書感想文:恩田陸氏『なんとかしなくちゃ。 青雲編』 - 大学よもやま話 · 2023-10-02 11:41
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