本日のテーマは、21世紀出生児縦断調査についてです。

「21世紀出生児縦断調査(平成13年出生児) 第20回調査」(2022.09.28 文部科学省)はこちら

皆さん、この調査の存在をご存知でしたか。例によって、私、今回初めて認識しました。調査開始が平成13年(2001年)からですから、既に10年は経過しています。(正確に言うと、厚生労働省が実施していた調査を文部科学省が引き継いだ形となっています)3万人対象にした調査で、回答率は約8割ですからなかなかな規模ではないでしょうか。

この21世紀出生児縦断調査の目的は以下の通り。

「21世紀の初年に出生した子供の実態及び経年変化の状況を継続的に観察することにより,子供や若者を取り巻く環境が,その後の進路選択等に与える影響を明らかにし,教育及び就業に関する国の諸施策の企画立案,実施等のための基礎資料を得ることを目的とする。」

結果概要が掲載されていますので、是非ともご覧いただきたいのですが、私が注目したのは、専門分野別の授業の予習・復習時間の項目です。

週当たり6時間以上の予習・復習を行っている主な専門分野は以下の通り。

人文科学:53.7%

社会科学:45.4%

理学:65.4%

工学:62.8%

農学:60.6%

単純に専門分野で比較するのは正確だとは思わないですが、それでも社会科学分野の50%を割っているのは、どうなのかなと思ってしまいます。それに比べて理学分野は20ポイントも上回っていますから、自ずと一週間の過ごし方も違ってくることは容易に予想がつきます。一方で時間が長ければよいというわけでもないことは至極当然でして、効率的な学習も同時に目指すところだとは思います。

ただ、6時間の目安は甘いと言えばはっきり言って甘いです。なにせ一日1時間未満というレベルですから、本来、高等学校段階での学習時間に比べて伸びて当たり前ですよね、より専門的なことを学んでいる訳ですから。

本来、更に深く(ドリルダウンですかね)見ていくと、例えば、国公私立大学別であったり、大規模大学と中小規模大学別であったり、学年別であったりともうひとつ軸を増やしていくとより明確になっていくのかもしれません。

最後までお読みいただきありがとうございました。

今後ともよろしくお願いいたします。

(参考記事)


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